堂満岳、八雲ヶ原トレッキング

お盆休みのさなか、日中の最高気温が35℃を越える下界を離れて高山のさわやかな風に吹かれてこようと、比良山系の堂満岳と八雲ヶ原に行ってきました。
行ったこの日も多くのハイカーがおられて、考えることはおんなじか~っと思いました。が、結論から言うと、自分が期待したほど山上は涼しくなく、まあまあマシ・・・といった程度でしたが

と言うことで、今回のトレッキング出発です

今回はイン谷口から出発です。比良管理事務所で登山届けを提出した後、やや下方にある出会い橋を渡って行きました。まずは堂満岳を目指します
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標識が要所々に掲示されているので今回も特に道迷いなどすることなく楽しく歩けました。管理されている方々に感謝です
とは言え、コンパス・地図・ライト・GPSスマホですが)などは必携ですね。あと登山届けはもしもの時のために、必ず出しておいたほうがいいですね。
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さて行程ですが、出合い橋をスタートしてしばらくは林の中を気持ちよく歩いていましたが、やがて別荘地の舗装路に出てきました。バーベキューをされているご家族もおられて「うらやまし~」などと思いつつやがて100m進むと再び山道に。ここからがいよいよ本格的な登りになって行きます。


ガイドブックには特に書かれてはいなかったけど、いきなり急な上りの連続で少々心が折れてしまいました
気温は30℃。途中何度か休憩をとりながらもスタートして約40分でノタノホリに到着しました。
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ノタノホリで少し立ち休憩をしていると池の奥の方で突然「ザブーン!」と言う何かが飛び込む音が!そして黒い影が動いているではありませんか!
まさか、く、く、
いろんなところから変な汗が吹き出て、頭がパニくってしまいました。下りるか登るか?といろいろ考えている時、音のした方向をもう一度よーく凝視してみると。←こんなやつが見えました

そう実は熊ではなくサルだったのでした。自分の人生史上最高に焦りまくりましたが、熊じゃなくて本当に良かったです

いやな汗でベトベトになりましたが、ホッとして再び先へ進みました。

ノタノホリからは尾根→傾斜地→谷へとルートが変わっていきますが、相変わらずしんどい上りが続きました。
ただ、樹林帯の中なので木々が日差しを遮ってくれて直射日光は避けられました。その代わり風が通り抜けず暑いのは変わらずでしたけど・・・

ノタノホリから約50分。比較的平坦な尾根の上部に到着です。ようやく一息つける~って感じでした。
地図で見ると残り1/3くらい。楽勝~っと思ったのですが、本当の登りはここからだというのを後で思い知らされたのでありました
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ここから山頂までは尾根伝いの一本道。意気揚々と登って行きましたが、とりあえず長い
歩いても歩いてもなかなか着かないんです。しかも斜度もゆるいと思ってましたが、結構急勾配。おまけに足場は大小石の混じったガレ場となっていました。
緩勾配→急勾配を3回ほど繰り返した最後の山頂直下の急勾配。登るというより「よじ登る」と言うほうが正しいような斜度となりました。地図で見るとわずかな距離でしたが、何度も何度も休憩して息を整えつつ登りました。
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ホントにクタクタになりながらようやく登りきり、最初の目的地「堂満岳」にとうちゃくです

「さあ、最高の絶景を拝むぞ~」っと山頂に立って見渡してみます。 が、「あれ?絶景はどこ?」
あたりを探してみましたが、わずかに木の影から琵琶湖がチラリ

ガックリです

ここまでの苦労が報われず、黙々とお昼ご飯を食べることになってしまいました。
ただ、絶景はありませんでしたが蝶が飛び交い、赤とんぼも飛んでるのを見ると少し心が和みました
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お昼ごはんも食べ、次に向かうのは八雲ヶ原。金糞峠を通っていきます。誰がこんな変てこな名前をつけたのか知りませんが、かなりインパクトのある峠の名前です。

堂満岳を北西に下山して行きます。かなりの藪の道になっているので、衣類やザックに引っかかりそうな勢いでした。
下山途中の堂満岳裏側にはこんな崖がありました。落ちたら終わりやな~とちょっとビビッてしまいそうになるようなところでした。かなり気をつけて進みました。
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山頂から25分で比良縦走路の分岐に到着しました。南に行けば南比良峠です。金糞峠は北進します。(なんども言いますが、おもろい名前です。)
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分岐から先はあまりアップダウンの無い尾根(ではないかもしれないけど)道でした。10分ほどで金糞峠到着です。
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ここから谷をまっすぐ下ると青ガレを通りイン谷口に戻れます。ただ、比良管理事務所の看板に落石の危険アリと書かれているので、あまり通らないほうが無難かも?
ですが、このときも何組かの方が青ガレを下りていかれました。注意喚起もされているので、もうあとは自己責任で行かれるんでしょうけど・・・
わたくしは気が小さいので最初から青ガレは却下しましたけど

金糞峠から八雲ヶ原までは谷あいの川沿いの道になります。なんとも心地よくすがすがしい道で、大変気に入りました。水が流れているだけでなんだかホッとしますね。ここのコースは超オススメです
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八雲ヶ原に着くまでに何度もこのような木の橋を渡り、左岸へ行ったり右岸へ行ったりしながら進みます。川の水もめちゃめちゃきれいです。ただ生で飲めるかどうかは知りませんけど

川沿いの雰囲気を楽しみながらのんびり歩いたので、汗もひきました。徐々に辺りが開けてくると八雲ヶ原到着です。
ここは昔の比良山スキー場の八雲ヒュッテがあった辺りです。
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正面の斜面上部にたしかレンタルスキーの小屋があって、そこで一式道具を借りた記憶があります。それは中学のスキー教室の事なのでだいたい23~24年前の話ですが。
池の反対側には斜面の上へ続くリフトの後も見られて、とても懐かしい気持ちになりました。

ちなみにこの日はテント泊らしき方が数名おられて、テント張った後のんびりされている様子でした。キャンプにはもってこいの場所です。

などと、ずーっと思いにふけっているわけにも行かず、いよいよ下山の時間です。
帰りは北比良峠からダケ道を通ってイン谷口へ下ります。

まずは北比良峠へ。
八雲湿原から林の中をのんびり歩いて15分ほどで北比良峠到着です。ここは昔のロープウェイの駅があった場所です。今はまったく面影ありませんが、広いこの一帯が唯一の面影かな?
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北比良峠からは下界の琵琶湖も上方の山々もきれいに見えてベストビューポイントでした。堂満岳で景色が見られなかった分、ここで満喫しました
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奥に見えるのは武奈ヶ岳かな?
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ここからは大山口へのダケ道。石のゴロゴロした登山道が続きます。
しかし、堂満岳ほどはキツくなく、いい感じの登山道でした。カモシカ台をこえると谷あいの道となり、やがて正面谷との合流ポイント「大山口」に下りてきました。
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この川で顔を洗いクールダウン。めっちゃ気持ちよかったです。ついでに喉も潤しました。
川の水を飲んで2日程たちますがOPPになっていないところをみると、飲用OKなのかな?

大山口から先は林道を通り、スタート地点のイン谷口まで無事帰還。
なかなかハードでしたが、とても楽しいトレッキングでした。比良の魅力を存分に味わった気がしました。

お疲れ様でした~

イン谷口(253m)
  ↓40min
ノタノホリ(440m)
  ↓1h35min
堂満岳(1057m)
  ↓25min
金糞峠(860m)
  ↓40min
八雲ヶ原(910m)
  ↓20min
北比良峠(970m)
  ↓1h25min
大山口(460m)
  ↓25min
イン谷口(253m)