白山登山 ~2日目~

2日目です
 
翌朝、といってもまだ夜中3時半。廻りでごそごそする音で起床。昨夜の雨はあがり視界は回復しているようでした。
急いで身支度を整え、山小屋を出発。みなさんたいていの方はご来光を見た後、山小屋まで戻ってきて朝食を食べるようですが、私は山小屋には戻らず山頂火口のお池めぐりをしたいと思い荷物一式を担いで出発しました
 
寝起きの体に山頂までの登りはとてもキツイ。途中2回ほど休憩をして何とか日の出時刻までに山頂到着。昨日は30分ほどで登れた道のりも今朝は約50分もかかってしまいました。
 
山頂は視界も良好でかなり遠くの山々も見ることが出来ました。火口のお池や剣ヶ峰、大汝峰も望むことが出来、超感動!
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ただ雲が厚く残念ながらご来光は拝めませんでした
 
ご来光は見ることができませんでしたが、山頂の奥社では毎朝のお参りが行われてお神酒もふるまわれました。非常に充実した朝の風景でちょっと神聖な気持になりました
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日の出時刻から30分もするとみなさんぞろぞろ山小屋へ下りて行かれました。
私は山小屋と反対方向の噴火口にあるお池へ下りていきます。

途中「御宝庫(おたからぐら)」という岩があります。大きくよく目立つので火口の下からでもよく分かります。
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全部で7つの池があるそうですが、すべ昔の噴火口の跡だということです。
急なガレ場を下りていくと「油ヶ池」と「紺屋ヶ池」があります。どちらもまだまだ雪に閉ざされていて水面は一部しか見えませんでした。山上はまだまだ冬の装いです。
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次の池はもっとも大きな池「翠ヶ池」です。こちらは半分くらい水面が出ていましたがやはりまだほぼ雪で覆われていました。今年は少し雪が多かったのでしょうか?緑の水面がなんとも神秘的です。
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その後は少し花が咲く広々したエリアを抜けて、万年雪が覆う「千蛇ヶ池」へ。
ですがここは池がまったく確認できないくらいの雪で、どの辺が池なのかまったくわかりませんでした。看板が唯一の目印になっていました
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火口のお池を1時間ほどのんびりめぐり再び室堂へ帰ってきました。
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トイレや軽食を済ませ、とうとう下山です。なんだか名残惜しい感じでしたが、改めて白山の素晴らしさを感じ、昨日来た道を戻っていきます。
 
黒ボコ岩までは同じルートを通りましたが、ここからは「観光新道」を通って下山していきます。最終的には昨日の登り口「別当出合」に合流します。
 
黒ボコ岩を過ぎるとたくさんの花々が咲き誇っていて今までと全く違った景色を楽しめます
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最初にもっともよく見るのは「コバイケイソウ」白くてこんもりした綺麗な花が群生していて、なんとも和みます。奥には別山のくっきりと見えています。
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そしてもっとも綺麗なお花畑の「馬のたてがみ」へやってきます。
ここは多くの色とりどりの花が咲き乱れまるで天国のような場所です。実際ここに来る人はわかると思いますが、天国と言う表現が大げさではないということを感じると思います
ニッコウキスゲミヤマキンポウゲなどなど。本でしか見たことのない花たちが目の前に広がっている光景に思わず感動してしまいました。
 
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テガタチドリ
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馬のたて髪全景。
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動画でもどうぞ!


雲上の花畑を満喫し、室堂を出発して1時間ちょいで「殿ヶ池避難小屋」に到着しました。標高は2050m。ここでしばらく休憩した後は別当出合まで小屋はありません。もちろんトイレも。
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殿ヶ池避難小屋でしっかり休息した後、いざ出発。
しばらくは尾根道を下って行きます。途中何度か登り返したりしますが、順調に高度を下げていきます。
 
階段が比較的多くて段が木でできているので雨の日などはスリップに要注意です。
標高はだいぶ降りてきましたがまだまだいろんな種類の花が楽しめます
 
ササユリも綺麗に咲いています。
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アザミ(タテヤマアザミかな?)
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殿ヶ池避難小屋から1時間ほどで白山禅定道と観光新道の分岐に到着します。
ここから別当出合に向けて急な階段?というか岩場のような道を下って行きます。かなり道が荒れているので本当に要注意です。
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分岐から1時間。川の音が聞こえてくると別当出合はもうすぐ。昨日スタートした鳥居が見えたらようやく別当出合ゴールです。
本当にお疲れさまでした
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今回初めて白山に登りましたが、とてもいい山だと感じました。標高も高いし山小屋宿泊もあったしと充実した山歩きとなりました。
今回はあいにくの曇り空でご来光を拝むことができませんでしたが、美しい山々を望めたし、綺麗な花もたくさん見ることが出来ました。
ぜひまた機会があればまた登ってみたいなと思う山でした。