春の武奈ヶ岳&八雲ヶ原

だいぶ気温も上がってきてずいぶん暖かくなってきました。
山の上の景色も、積雪時とだいぶ変わってきているだろうな~っと思い、またもやふらふらと山へ出かけてきました。
場所はいつもの滋賀県の比良山系最高峰武奈ヶ岳です。
 
今回はイン谷口から正面谷を登って、金糞峠よりコヤマノ岳に登りコヤマノ分岐から武奈ヶ岳に再び登り返すコースで行って来ました。
 
それではスタート!まずはイン谷口の駐車場を出発です。朝8:35に出発しましたが、すでにたくさんの車が止まっていて、多くの登山客が出発してました。やや出遅れ感
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大山口手前の広場にはまだ山桜やモクレンの花がきれいに咲き誇っていました。里の春よりゆっくり季節が進むようですね。
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 15分ほどで大山口の分岐に到着しました。ここで川を渡って行くとダケ道を通って北比良峠に至ります。今回は金糞峠に向かうのでこのまま直進です
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しばらくは川を右手に見ながら山道を登って行きます。
登り始めて大体1時間。石垣の堰堤に到着しました。この上あたりに金糞滝があるのですが、堰堤の奥なのでちょっとここからでは見えませんでした
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その堰堤から渡河すると、いよいよ正面谷のメインイベント「青ガレ」を登ります。
なぜ青ガレと言うんだろうか?っとずっと思っていましたが今回実際訪れてみて、下から見上げる青ガレは確かになんとなく青っぽい石のように見えました。正解かどうかは分かりませんが自分なりに納得です!
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青ガレはなかなかの岩場。慎重に登って行きます。浮石もあるので用心して進みます。
両手両足に神経集中させてやっとのことで青ガレクリアーです
大きな根っこの広場で一休みにしました
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この下あたりに金糞滝が少し見えてましたよ!
 
この難所さえ越えればあと一息。青ガレほどではないもののガレ場をひたすら上って行きます。
傾斜も徐々にきつくなってき、息も上がってきました。上の方を見上げるとガレ道の先に青空が見えてきました。そう、峠が見えてきました!!
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出発してから約1時間15分、ようやく金糞峠に到着しました。
ここまでは風もなく結構薄着で登ってきましたが、峠につくと急に風が強くなり気温も下がりました。
すぐさまジャケットを着て体温奪われないようにしました
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峠から先は、一旦びわ湖と反対側の谷へ下りていきます。夏に一度来たことがありましたが、その時はとても涼しくて感動~でしたが、今日はめっさ寒かったです
 
からしばらく行くと川沿いに分岐があります。川を上流(写真:右側)へ行くと八雲が原に向かいます。今回は下流方向(写真:左側)の「中峠・大橋」方面へ向かいます。
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崩れそうな橋を渡り、川を左手に見ながらしばらく気持ちの良い道を進むと再び分岐に到着です。今度は「中峠・ワサビ峠」方面へ向かいます。
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しばらくは杉木立の中をのんびり森林浴気分で歩きます。斜度も緩やかで気持ち良かったです
やがて崩れた橋を渡った辺りから日陰に残雪が見られて、山の中は春と冬が混在しているようでした。
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雪の感触を楽しみながら歩いていると手作りの案内標識がありました。中峠へ向かう道とコヤマノ岳へ向かう道の分岐のようです。
今回向かうコヤマノ岳へは中峠経由でも行けますが、この先積雪が心配なので今回はコヤマノ岳への近道でもある右のルートから行くことにしました。
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コヤマノ岳への近道ルートは川を渡って(橋はないです)北北西に登る尾根を進むルートです。
藪の中や木立のあいだを抜けて登って行く道で、途中ルートが分かりにくいところがあるので地図やコンパス、GPSなどは持って行ったほうがイイと思います。
基本的には尾根を登って行くので、常に尾根を意識して登るように心がけましょう!
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手作り案内標識から約30分。中峠から登ってくるルートと合流します。
コヤマノ岳の山頂部はなだらかなので、この辺りはほぼ山頂って感じでした。
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コヤマノ岳の山頂からびわ湖方面を見ると北比良峠・旧比良山スキー場・釈迦岳が見えます。
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 コヤマノ岳を後にし一旦下って行きます。途中、ちらほらと武奈ヶ岳の山頂が見え隠れしてました。
コヤマノ岳と武奈ヶ岳の中間地点「コヤマノ分岐」に到着しました。
武奈ヶ岳はもう少しです!!
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 武奈ヶ岳に続く最後の急登を終えると、ようやく本日の目的地「武奈ヶ岳」山頂に到着です。
ここまで登り始めて約2時間35分。
坊村からのルートと大体同じくらいの時間で登ることが出来ました。
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山頂には沢山の登山客でごった返していました。まだ時間は早かったですが天気も良く、風も比較的弱かったのでわたしもお昼にしました
この日は少し花霞でしたが山頂からの眺めは格別で、蓬莱山やびわ湖も綺麗に見えましたよ。 
 
山頂からリトル比良・安曇川方面を見たところ。
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山頂からコヤマノ岳の北側を見たところ。まだまだ積雪が残ってますね。
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山頂の景色を堪能したところで、下山としました。
下山ルートは、コヤマノ分岐まで下りてそこからイブルキノコバへ行き八雲ヶ原に出ます。後はいつものように北比良峠を経由してダケ道からイン谷口へ帰ります。
 
コヤマノ分岐からイブルキノコバ間は樹林帯の中を歩いていきます。結構斜度があって、下りは楽ですが登りの際はなかなかしんどいんじゃないでしょうかね?
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イブルキノコバ到着。
山頂を出発してからだいたい30分ほどでした。
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そしてさらに歩くこと15分。春近い八雲ヶ原に到着しました。日陰にはまだ雪も残っていて初春という感じです。
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八雲ヶ原の湿原には水芭蕉が咲いてました
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北比良峠にも雪が少し残っていました。風が強くてとても寒かった~。
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北比良峠からダケ道に入ってすぐイワウチワのかわいらしい花が咲いてました。
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ダケ道にはいろんな花が咲いていて、目を楽しませてくれました。これはアセビの花。
アセビは馬酔木と書き、葉っぱには毒が含まれていて馬が葉っぱを食べると酔ったようになる木と言うことで馬酔木【アセビ】と書くそうです。
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これはシャクナゲかな?つぼみがだいぶ膨らんでそろそろ咲きそうな気配。
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黄色い小さな花を付けているのはクロモジ。(たぶん...)
高級爪楊枝の原料らしいです。枝には芳香があるそうですよ。
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これはおなじみツバキ。サザンカとの区別はややこしいですよね。
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ヤマツツジ。桜が終わったら次はツツジが綺麗に咲きますね。
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大山口まで下りてきました。ここにはコブシが咲いていて桜とのコラボレーションが見事でした。
ん?コブシ?!ですよね?
花の付け根にひらっと葉が一枚付いてるのがコブシだったような・・・。葉が付いてないのがタムシバだったと思います・・・
すみません、あやふやで
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っというわけで、帰り道はいろんな植物を観察して下りました。
春~秋はいろんな草花が咲き誇るので楽しい季節ですね。
 
比良山系もこれから暖かくなるとさらに沢山の登山客でにぎわうんでしょうね。わくわくする季節になりました。
 
~行程~
イン谷口駐車場 8:35
      ↓
金糞峠 9:50
      ↓
       ↓
イブルキノコバ 12:30
       ↓
八雲ヶ原 12:45
       ↓
北比良峠 13:40
       ↓
イン谷口駐車場 14:50
 
全行程 6時間15分